畠中先生のコラム

反抗期を喜ぶべきワケ

2016年10月12日

それまでにこやかに話してくれたり、一緒に遊びにいってくれたりしていた我が子が反抗期を迎えると、今まで何気なく話していたことでも「うざい」と言われたり、無視されたりするということが起きます。

親としては今まで何も変わっていないと思うけれども、どうして我が子の反応や態度がこんなに変わってしまうのかと悩んでしまいますよね。

反抗期の我が子をどうしたらいいか、どう接したらいいかという悩みに対して、私は「正常に成長している証ですよ。せっかくうまくいっているのですから、どうにかしようとせずに、そっと見守ってあげてください」とお答えしています。

反抗期とは、我が子の正常な発達、成長の証です。喜ぶべきことです。テストで80点を取れるようになった、サッカーでレギュラーを取れるようになった、ピアノコンクールで入賞することができたと同じように、親に反抗することができるようになったのです。レギュラーも入賞も、そのこと自体が喜ぶことができるのですが、親への反抗は、親である私たちにとっては否定的ですので、つらい気持ちになります。

そもそも発達とは、どんどんできることが増えるだけではありません。年齢を重ねていろいろなことを経験するにつれ、できることが増える一方、できなくなることが増えます。

幼稚園の頃、先生がクマを指して「これなあに?」と尋ねると、子どもたちはこぞって「くま〜〜!」「ちゃいろいクマ〜」「くまさん!!」と我先にと答えます。幼稚園や保育園に通っていた時代、先生からの問いに対して、すぐに答えることができた私たちですが、大人になった今、「これ何ですか?」と尋ねられても答える大人は少ないですよね。成長まもない幼稚園の頃には考えられない、わからないことが、成長につれて増えた知識と経験によって、間違った答えを言って場を乱したくない、笑われたくないというような気持ちになり、幼稚園の頃にはできたことをしなくなるのです。

人は発達によって、それまでできたことをしなくなりますし、できることもできなくなることがあります。お母さん大好き!と言っていた我が子も、それが恥ずかしくなって言えなくなるのです。でもね、あなたが「うるせーくそばばぁ」と言われても「お母さん、ありがとう」という気持ちは持っていますよ。大丈夫。我が子を信じてください。反抗期を迎えたときは、子どもの発達を喜ぶとともに、母としてどこまで我が子を信じられるかということを試される期間に入ったということではないでしょうか。

 

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