畠中先生のコラム

しゃべりすぎる母親

2016年09月18日

学習塾を経営していますと、そして学校の先生を何年も経験していますと、保護者面談の経験をたくさんすることになります。何年もこの仕事をしていると、保護者面談を1時間ほどするだけで、親子のかかわりがなんとなく見えることがあります。もちろん、その上で私の指導のスタンスを決めるので、仕事上役に立っているのですが。

まず、ここ数年よく目立ってきたのが、よく喋るお母さん。子どもに「何が得意なの?」と聞いて「算数」って答えても、お母さんが横から「計算が速くできるんですけど、ちょっとひねられた問題ができなくて考える力がないというか・・」と、ずっと言いたかったんですけどと言わんばかりにしゃべり始めます。

「いやいや、お母さんには後ほど伺いますから」

また、こんなお母さんも。
「何が得意なの?」と尋ねて、子どもがお母さんをチラッと見る。見られたお母さんはそれを見て見ぬふり。まるで『あなたが答えるのよ』と言わんばかり。それを見た子どもが『そんなあ』という顔で答えに困るシーン。

普段はきっとお母さんがいろいろとアドバイスをしているのでしょう。子どもが自動的に答えをお母さんに求めている証です。子どもは、嘘をつきません。小学5年生くらいまでは。親は外だけいい格好をしますが、子どもとのかかわりを見れば、それが作られたものか本物かはすぐにわかるのです。

普段からしゃべりすぎて、子どもにいろいろと伝えすぎて教えすぎて、子どもが親に正解を求める姿勢が作られてしまうと、子どもは受け身な姿勢ができてしまいます。そんなときにお母さんが「この子には、自分で考える子に育って欲しい」と言っているのを聞くと、「えーー、お母さんいつも、自分で考えてもダメって言うじゃないか」と心のどこかで思っていたりします。

本当に自分で考えてほしいと思っているのなら、まずは考えさせなければいけません。その後に、親としての意見を言えばいいわけですが、なかなか忙しい子育ての中では、待てないのでしょうね。私も父親として、待てないなあと感じることはありますが。

毎日毎日、子どもと接していると、じっくり待てずに「はやく〜〜してしまいなさい」や「〜〜なときは、〜〜するの」などと言ってしまいがちですが、「どう思う?」というそのひとことを言ってからでも遅くないと思いますよ。

 

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