畠中先生のコラム

親心も、よしあし

2016年08月20日

大人になると、失敗したくない、失敗して周りからどのように思われるか不安という気持ちから、思い切ってチャレンジできなかったり頑張れなかったりすることがあります。

子どもの頃は、あんなにはしゃいで深く考えることなく思い切って生きていたのに、私たちはいつの間にか、チャレンジすることをどこかで自分のできる範囲の中でやっているだけになっているかもしれません。家族ができると守るものができるわけですので、あまりリスク覚悟でチャレンジすることもありません。だからこそ、歳を重ねてもチャレンジしている人を見ると、中年の星とか言って注目するし、そこに尊敬さえ生まれます。

私たち大人はそれでもいいかもしれませんが、子どものうちは不安とか関係なく、やりたいと思ったことをさせた方が良い。大人の立場からすると「そんなことをしたら失敗しちゃうよ」「そんなことしても周りからどう思われるか考えなさい」などと大人になったらからこそわかることを先に言ってしまい、子どものやる気を削いでいることがたくさんあるのです。

親心とは、子どもに危険な思いをさせたくない、悲しい思いをさせたくない心。そもそも悲しそうな子どもの様子を見たくありませんから、悲しい結果になりそうな感じがする場合、事前に止めに入ってしまう気持ちもわからなくもありません。ですが、私たちは親であって親でしかない。子どもも一人の人格者なのです。たとえ親であっても彼らの人生を決めることはできません。

子どもが「将来、オリンピック選手になりたい」と言っても、公務員になることを勧める親がいます。公務員も立派な仕事です。しかし、それでオリンピック選手になってみたいという我が子の思いを、そのチャレンジを、あなたはトコトン応援できるでしょうか。

「目指すだけ目指すならいいんじゃないの?」という考えで子どもたちと接しても、それはすぐに伝わり、「お母さんは僕を(私を)心から応援してくれていない、あ、私には無理なのかな」と思ってしまうこともあります。

将来、公務員でも何でもいいのですが、チャレンジする姿勢を子どもたちに持ち続けることも、生き抜く力を育むことになります。小さい頃から、中学生から、「将来の夢は公務員になること、それは安定だから」という発言を容認してはいけません。安定が幸せだとは限りません。親心に、安定安心という思いもありますが、本当にそれが我が子の幸せにつながるのでしょうか。

私たち親の、親心でしかないのであれば、それはちょっと横に置いて、子どもの声に耳を傾けてほしいと思っています。

 

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