畠中先生のコラム

夫婦間の子育ての考え方は違ってもいい

2016年05月14日

子育てにかかわる講演の仕事をしていますと、夫婦間の子育てに対する考え方の違いに悩む方からの相談を受けることがあります。

私は、子どもにしつけから厳しくするんですけど、主人が「たまの休みくらいいいじゃないか」と言って、子どもと外に出かけては、なんでも買ってあげたりするんです。普段、子どもが私に対して、あれ買ってこれ買ってって言っても私はダメと言うんですが、それを主人は簡単に「いいよ」と言って買ってしまう。これじゃ、困るんです。

このように、夫婦間で考え方が違うことはよくあります。

それは、夫婦でよく話し合ってお互い譲歩したりしながら、あなた個人の考えから、家の考え、家のルールというものを作らなければなりません。家のルールに従って、子どもたちを育てていくのです。

しかし、共働きが多い昨今、家のルールをしっかり決める時間もないかもしれません。上記の相談をしてくる人は、概ね、夫婦での会話が少なくなっていることが主な原因となって引き起こされています。

家のルールを決めることはできないけれど、夫婦間の考えの相違をうめられない場合、我が子に対してどのように言葉をかけたら良いでしょうか。

例えば、学校で嫌なことがあって落ち込んだ我が子にお母さんが声をかけ、我が子はやる気を取り戻したとします。しかし、仕事から帰ってきたお父さんがその話を聞くなり、「なんだ、そのくらいのことで落ち込むんじゃない」と一喝し、我が子は再び落ち込んでしまったとします。お母さんは「せっかくやる気になったのに」とがっかりするかもしれませんし、お父さんを責めたくなるかもしれません。そんなとき我が子に、こんなふうに声をかけてみます。

「世の中にはね、いろんなことを言う人がいるんだよ。あなたを慰めてくれる人もいれば、バカにする人だっている。だから誰が何を言っても、あなたが自分で立ち上がらなきゃね」

「なんで、そんなことを言うの!」と、お父さんを責めてもいけません。お父さんもお母さんに対して「なんでそんなふうに育てるんだ」と責めてもいけません。夫婦で責め合うと、子どもは「自分のせいで両親が責め合っている」と自分を責め、ますます親に対して心を開いてくれなくなります。

夫婦の間は決して否定せず、そんなことは世の中で普通に起こりうることであることを我が子に伝え、優しい言葉をかけるだけでなく、我が子が自分の足でたくましく歩んでいけるかかわりをすることが、親の役目だと思います。

 

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