畠中先生のコラム

仕事を追い抜く

2013年11月26日

よく「仕事に追われる」という表現を耳にします。「仕事に追われていて大変だ〜」と。それだけたくさんの仕事を抱えているわけで、追われているときは「あれもしなきゃいけない、これもしなきゃいけない、どれから始めようか」など考えるヒマもなくフル回転をしても余裕ができないものですが、やり続けているとフッと仕事を追い抜いてしまうときがあります。気づくと「あれ、次、何しようかな、どれにしようかな」と自分が手をつける仕事を選んでいるなと感じるときです。そのときの感覚はとても気持ちのいいもので、僕が抱えている仕事がうまく進んでいるのか進んでいないのかのバロメータになっています。

そんなとき、決まって僕は、なかなか手をつけなかったことに手をつけ始めます。時間のかかること、腰を据えてしなければならないこと、半年先の仕事、文章をつくる仕事、考えをまとめることなど。そして、それすらも片付いた先に、新しいことに取りかかれたり、目の前の仕事をさらに高品質のものにすることに力を注げたりするようになります。

だいぶ、追い抜いてきました〜
でもまだまだ僕のところで留めている仕事があるので、一つ一つ終わらせていきましょう。

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塾長の11月

2013年11月23日

11月は、保護者の方々との面談の期間。この期間は毎日のように考えごとにあけくれます。通ってくれる子どもたちのことや面談でお話する内容を考えたり、一人ひとりの子どもたちにこれまでしてきた取り組みを振り返ることともに、これからどうかかわってどのように成長させようと思うか、その方針を立てたりするのです。その方針が、保護者の方々が子どもを思う気持ちと同じなのか違うのかを面談でのお話を通して確かめ、違う部分を修正する。最も大切なことは「これからどうするか」ということ。それが僕の心の中ではっきりと浮かんでくる面談にすることが、何よりも大事なのです。

特に中3をはじめとする受験生は、進路の大筋が決まるためさらにいっそう神経を使います。この子にとって良い学校ってどこなんだろう?この子にとって良いとは、いったい何が「良い」なのか。一人ひとり違いますから。学校の先生との話し合いで答えが出なかった家庭では、当然「塾長に聞いてみよう」となります。僕のひとことは大変影響があり、はっきり言う必要もあれば、希望を持ってもらえるようにも伝えなければならない。とんでもなく高いコミュニケーションレベルが求められるので、1時間の面談が4つ連続終えるとグッタリするときもあります。

お父さんやお母さんは、自分の子どものことだから深い感情が入る。その感情にも僕は浸らなければならない。同じ気持ちにはなれないけれど、僕も同じ立場ならどう思うかを想像する。今では僕も父親になりましたから、親が子を思う気持ち、親が子の将来を心配する気持ちは以前に比べるとよくわかるようにもなりました。それでいて、ただ共感したりするのではなく、塾長としてはっきりと言う。自分の子どものことを、人はどう見ているのかは気になるものです。僕も息子のことを、幼稚園や学校の先生がどのように言うのか気になりますもん。オブラートに包むのではなく、ちゃんと言ってほしいものです。

今年はとってもたくさんの生徒が入塾してくれました。毎日通ってくれる生徒全員と会話ができないくらいの大所帯になってきました。でも、見ていないようでしっかり見ています。いつ相談に来られても「今」の子どもの状態をすぐにお話できるように。

まもなく保護者面談も終わります。この期間、僕とほとんど会話をしていないのは、家族と働いてくれている先生方。子どもたちのことばっかり考える時間をサポートしてくれ、一切のことを引き受けてくれている家族と先生方にいつも感謝しています。

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素敵なひとコマ

2013年11月05日

塾では今日から保護者面談が始まりました。同時に中3は学校でも三者面談が始まりました。三者面談の際には前期の内申が見せられています。そこで受験する高校をどこにするかの候補を話し合い、次回12月に行われる二回目の三者面談で受験する高校を決定することになります。

ある中3の子が、学校から前期の内申をもらってひどく落ち込んで塾にやってきました。考えていた進路も変更しなければならず、僕は傷に塩を塗りこむように「どうする気なんだ?」と話しています。僕が話していた様子をみて、授業後に友達が「おまえさあ、努力してんのか?」と落ち込んだ子に話しかけ始めました。落ち込んだ子を囲むように2人の友達がそばに寄って話し始めます。

「これでもちゃんとやってんだよ」
「だけどさ、それでもその結果なら努力が足りないってことやろ?」
「どうやったら点が上がるんかな」
「○○を見てみろよ、あいつめちゃめちゃ頑張ってるやん。あれくらいやれよ。」
「だけどさあ・・家でのストレスがとにかくひどいんだよ」
「それと勉強は関係ないやろ」
「いろいろあるんだよ」
「結果は受け止めて、次ちゃんとやればいいやろ」
「・・・うーん」
「塾長に言われたらそれで区切りをつけて切り替えてやれよ」

子どもたちだけで道徳の授業が行われていました。NHKの番組であった「中学生日記」のような一幕。僕はそれを微笑ましく見ているだけでした。近くで自習をしていた高校生が帰り際に「おもしろいですね、深い話してましたね」と感想を漏らすほど。僕でも同じことを言います。それを子どもたち同士で伝え合っている光景がとっても嬉しかったなあ。みんな心も成長しているんですよね。そしてそれを素直に表現できるまっすぐさを持っている。これこそが「子ども」のよさであり、いろいろな情報があふれて心が置き去りにされている現代に大切にしたいことです。

「・・・・」
「ほら〜、そうやってサボってるときあるやろ!そういうところからなおしていけや」

話には入らずに違うところで仕事をしていると、最後にはそんな声が聞こえてきました。子どもたちを育てるのは先生だけじゃない。子どもたち同士でそうやって成長していくんですよね。そういう環境をつくることができるようになって、嬉しいです。僕が学校の先生をやっていた経験がモノを言っているなあとつくづく思います。子どもたちに学力をつけるだけじゃなく、子どもたちの心を育てていけば、学力も上がるし人としても成長する。それをやりたくでここに塾をひらいているんです。学校よりも学校らしいドラマをつくるために。

子どもたちには僕の想いがよく伝わっているなと目を細めて帰路につきます。

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