畠中先生のコラム

大統領閣下にお会いしました。

2012年12月27日



本当にありがたいご縁で、パラオ共和国の大統領に就任されるトミー•レメンゲ•サウjr氏とともに食事をする機会に恵まれました。

先日、お世話になっている方へのご挨拶に出向いたときに話が弾んで、「あなた、突然だけど、来週来なさいよ」と言っていただき、末席に加えていただきました。

パラオという国には、太平洋戦争時の日本軍の兵の遺骨がまだそのままになっているんだそうです。親日家であるトミー氏が大統領に就任することで、それらの遺骨の引き揚げを願う日本の人たちの想いにより、食事会が開催されていました。

会には、ロンドンオリンピックに出場された方がいらっしゃったり、様々な方々が集まっている中で、どんな人でも参加できるわけではないこの席に、僕が呼ばれた意味はいったい何なのだろう?という自問は、会の終わりを迎えるとともにはっきりしてきました。

遺族でもないのに、遺骨が戻ることを願って涙する人たち。ソフトボールをオリンピックの正式競技に認めてもらうために、ソフトボールを世界に広めるべくパラオでソフトボールのナショナルチームを作ろうと尽力し、大統領と話し込んでいる方など、それぞれの方々が動いている規模は、世界規模でした。世界平和を願う人や何かを世界に広げる人たち、そういった、世界で仕事をしていこうとする方々の集まりの中で、僕は日本の中の、しかも京都の中で小さく生きていることを実感せざるを得ませんでした。

あなた、塾長でしょう?
子どもたちに夢を与えるんでしょう?
だったらね、スケールの大きいことを考えなきゃ、しなきゃ。
あなたがスケールを大きくしないでどうするの?

なんだか、そう言われているような気がして。


小さくなっているなあ。
考えや頭の中が、日頃の自分のまんまです。頭が固くなってしまいそうです。一生懸命やっているけれど、やっぱりいつのまにか気づかないうちに小さくまとまっているんだなあ。

「このような機会を与えてくれたのは、あなたが頑張っている姿を認めてくれる人がいるから。あなたを気に入ってくれているからでしょう。それだけでもすばらしいことじゃないの」

そう嫁さんに言われて、本当に感謝感謝の今年一年だと思います。自分自身がもっと子どもたちに夢を与えられるくらいスケールを大きくしたいと痛感していますが、まずは、このようなご縁をいただけるようになれたことに感謝しながら、今年の締めくくりにしたいと思います。

今年も1年、本当にありがとうございました。いろいろな方々の助けとご理解があったからこそ、今の自分がいることを心からかみしめている年末です。どなた様も、よいお年をお迎えください。

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Merry Christmas

2012年12月23日

ひと足早く、我が家はXmasです。
朝早くから息子と遊んで、ちょっといいところにランチに出かけました。息子はまだ1歳ですが、大人しか入れないような場所でも大人しく過ごすことができるので、少々粋な場所にも連れて行くことができ、ご近所さんからは羨ましがられます。

こいつは失礼ながら、本当に人を見ることが大好きで、食事中もウエイトレスやお客さんの動きをじーっと見つめています。そして、通りすがるお客さんに笑顔で声をかけ、「あら、可愛いね〜」と言ってもらって喜ぶような確信犯ですし、ウエイターさんに声をかけ、ウエイターさんが隠れては顔を出して遊んでくれるように「あーっ!」と声を出して促す始末・・・。まったく・・です。

少しヒマになってグズグズ言い出したとき、ウエイトレスさんが料理を運んできました。すると、目を爛々と輝かせるわが息子は、ご機嫌にウエイトレスさんに声を掛け始めます。…とまあ、こんな調子で、到底赤ちゃんなんか入ることのできないような落ち着いたレストランでもこいつは好きに楽しんでいるので、僕たち夫婦は悠々と食事を楽しむことができました。ウチの子は、社会性だけは抜群のようです。(笑)

「ここで、プレゼントがあります」と、嫁さんから突然・・・。
「2人からね、お父さん、いつも頑張ってくれてありがとう」

久しぶりにびっくりして、感極まってしまいました。というのも、これまで僕は自分のために働いてきたので、会社から給料をもらっていても、それは誰かのために・・という思いではなかったからです。

学校の先生を辞め、独立してここに学習塾を始めてから子どもが産まれて子育てをするうちに、どこかできっと、家族のためにも頑張らなきゃなと思っていたのだと思います。嫁さんは働いていないし、僕自身の給料が保証されているわけでもない。ずっと自分が責任を持って頑張らなきゃという思いが張りつめていたのでしょう。こんなにも「いつも頑張ってくれてありがとう」という言葉が胸にじ〜んとくるとは思いませんでした。このような家族の支えがあって、僕は頑張れています。感謝してもしきれません。

息子は、僕と1日中一緒にいるなんてことは久しぶりなので、1日中くっついて離れません。僕は、な〜んにもできないまま、ただ一緒に遊んで今日が終わっていきました。っていうか、もう日付も変わるというのに、まだ寝ない・・。嬉しそうなのはわかるのですが、たぶん、僕と遊び足りないんだというのもよくわかるのですが、それにしても、もう5時間も一緒に遊んでいます・・・もうそろそろいいんじゃないかなあ〜

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僕次第ね

2012年12月20日

「はあ〜?何をビビってるの?あなた次第でしょう」

人生には、ここは絶対に外せないっていうときがあると思っています。それは人生の中で数回しかない。そしてそんなときこそ、自分一人の力ではどうにもならないようなことだったりします。

受験を戦っている子どもたちは、まさにそうでしょう。本気で受験を乗り越えようとしている子どもたちにとっては、その子の人生で、今が外せない瞬間かもしれないのです。

そんな外せないときは、いつだって嫁さんに相談するし、僕が大変お世話になっている大先輩に相談したりします。でもすべての人に言われることは、「あなた次第でしょう」(笑)

言われていることはよくわかっているんです。でも自信がない。うまくいきたいし、うまくいかせたい。自分次第だということはわかっているけれど、どこかに、何かにすがりたくなる。でも結局、自分自身からは逃げられない。その繰り返しの末、覚悟を決めて思い切れるかどうかだけ。

何もかも僕次第で、それを応援してくれる人はいるけれど、責任は僕が取る。
だから人生はドキドキするけれど、おもしろい。
子どもたちにも、そのおもしろさをぜひ味わってほしいと思っています。

僕次第。僕の生き方、僕そのもののありようで、すべての結果はどうにでも変わる。

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僕のダメは、本当の「ダメ」

2012年12月15日

受験生の冬期講習が始まっています。どこの塾も、冬期講習と言えばたくさんの人に参加してもらいたいわけですよね。

しばらく前、授業中にふと寝てしまった中3の女の子に、

「寝るとはどういうことだ!もう講習やらなくていい」と伝えました。

「すいませんでした」と謝りましたが、

「謝ることじゃないよ、寝ちゃうんだから授業やらなくていい。講習もなし」

「すいません、もう寝ないんで講習やらせてください」

「ダメだよ、俺がダメって言ったらダメ」

「お願いします」

「ダメだね」

「・・・」

よく「そんなんだったらもうやめなさい」って親が子どもに怒っている姿を見ますが、あれは効果ないんですよ。だって、結局、親はやめさせないってことを子どもはわかっているから、真剣に「ごめんなさい」と言えば、本気で反省すれば許してくれると思っている。親は「やめなさい」と言えば子どもが「やる」と思っている。僕に言わせれば、それが甘い。だから子どもは育たない。「やめなさい」と言ったら、本当にやめさせてほしいと思います。その方が育つ。

「先生、本当にすいませんでした。お願いします、講習やりたいです」
その生徒は、一生懸命泣きながら訴えてきました。

「だからね、俺が一度ダメって言ったらダメなの。学校の先生とかのように反省してもらおうと思って言っているわけじゃないの」

中3ですからね、この時期に冬期講習をさせないってのは、ちょっと寝たくらいでさせないってのは、酷いかもしれません。でもね、こういう時期だからこそ、本気のかかわりが心の成長に大きな影響を与えてくれるんです。しかもウチは個別指導の塾です。授業料は高額なんです。そんな塾に通わせてもらっていることに感謝していれば、授業中には寝ないですから。親が「高い塾行かせてるんだから勉強頑張りなさい」と子どもに言ってはいけません。それは第三者が言うべきことです。

その中3の生徒は泣きながらしぶしぶ帰り、講師の先生方も「本当にさせないつもりですか?」と聞いてきます。家では、嫁さんが「あなたは、本当に教育専門ねえ」と言ってきます。ま、要はビジネスにはむかない人だって言われているんです。だってある意味では、お客さんがウチの商品を買いたいって言っているのに、あなたには買わせないって言っているんですからね。(笑)

でもね、子どもの長い人生を考えたとき、こういった経験が必ず糧になる。絶対になるんです。
教育って、子育てってこういうことだと思うのです。
ここは許してはいけないところ。許して見かけ上の成功をおさめたとしても、それはその子どもにとって本当の意味での成功にはならないからです。でも、教育ですから逃げ道はつくってあげなくてはなりません。それが両親の存在です。

後日、お母さんから「冬期講習をさせてもらえませんか」と電話がありました。
塾に来ていただき、お母さん同席の上で受講を許可しました。

「お母さんがさせてあげてくださいと言ってこられたから、今回だけ許可しますね」

「お母さん、ありがとう」

あなたは周りの人のおかげで塾に通うことができるんです。
お母さんやお父さんが「やっていいよ」と言ってくれるから。
教えてくれる先生がいるから。
教えてもらえる場所があるから。

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今、求められていること

2012年12月13日

昨今、学習塾に求められていることが多岐にわたってきているように感じます。それは僕がやっているこの塾特有なのかもしれません。

僕が小さい頃の学習塾って「やる気がなければやめなさい」といった感じで、やりたい人だけが集まって、生徒の気持ちがどうであっても、ドライに勉強の中身についてだけ指導されるといった感じでした。たまたまやる気がなくても、塾の先生から「がんばろうよ」なんて言葉はかけてもらったことはなく、『一生懸命』とか『やる気を出すには?』とか、その生徒一人ひとりの成長や頑張りといったたぐいのことは、学校の先生の担当だったのです。

僕が中学校の先生になったとき、僕は、子どもたちがやる気を出すためのいろいろな施策を思いつき、毎日毎日顔を合わせる子どもたちと一緒にかかわるからこそ、その施策の効果はメキメキあらわれ、「畠中先生のクラスは楽しい」とか「不登校の生徒は畠中先生のクラスになると登校する」とまで言ってもらえるようにもなりました。僕の中で、子どもたちの心を伸ばすことは学校の先生の仕事だと思っていましたから、やる気を引き出していろいろなことにチャレンジさせることでいろいろな力をつけさせることばかり取り組んでいました。だから僕は、理科の先生でありながら道徳の授業ばかりする変わりモンだったと思います。

「先生、ウチの子はどうしたらやる気出るんでしょうか?」
「なんとかやる気を出させてもらえませんでしょうか」

そんな相談をよく受けますが、それこそ、毎日一緒にいる学校の担任の先生に相談する方が、よっぽど子どものことを知っているわけで、塾なんて週に2回とか3回しか、しかもたった90分しか子どもたちと接することはないのに、やる気を引き出させるというのは本来、なかなか至難の業だと思います。

それでも、僕の場合は週に2、3回しか顔を合わせなくても、子どもたち一人ひとりのことをよく感じ取っている自信はあります。だからこそ、時には、子どもたちの話をじっくり聞くし、叱りもする。ただ、逃げ道もつくってやらなければならないし絶対に許さないことだってある。このバランスは僕にしかできないという自負はありますが、この学校の先生の仕事とも言うべきことを、週に2、3回しか会うことができない学習塾でも担っていることが、僕の小さい頃と違うんだなあと思うのです。

しかし、学校の先生だったときのように、毎日朝から夕方まで一緒にいられないからこそ、子どもたちのやる気を引き出すことは難しい。塾に毎日のようにきている生徒は、その毎日の変化、楽しさ、移り変わりを目にしているからこそ、やる気に火がつきやすい。だから成績も上がっています。

両親や学校の先生より圧倒的にかかわる時間が少ない中でどのようにしてやる気に火をつけるか。それが僕の手腕になるのですが、なかなかどうして、難易度は高いです。

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寒いですね〜

2012年12月08日

とにかく冷え込んできましたね。毎回、暑い夏と寒い冬では、かなりの暑がりな僕とかなりの寒がりな嫁さんとなので、おもしろい毎日を過ごしています。

夏は、僕は半袖短パンで過ごしたとしても、エアコンを20℃くらいにしないと暑くて暑くてたまりませんが、そんなことをしようものなら嫁さんは夏なのにフリースを出してきて着込んでぶるぶる震えています。(笑)ですから冬は、多少寒くても気持ちのいい暑がりな僕ですが、嫁さんはどれだけ暖房で部屋を暖めても寒くて寒くて、これまたいろいろ着込んでぶるぶる震えています。(笑)

それにしても、例年の12月にしては寒いのではないでしょうか。あちこち師走に向けて、少しずつ忙しくなってきたことでしょう。クリスマスやお正月のあれこれが見える時期になりましたからね。正月は実家に帰りますが、息子の応宗が1歳で少しずついろいろとわかってきたので、実家の金沢が雪が降って白銀の世界にでもなれば、雪の上にど〜んと落としてみたいと思っています。(笑)

とにかくみなさん、風邪をひきませんように。

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殴って叱れるか

2012年12月06日

中村勘三郎さんが亡くなりましたね。亡くなったことをテレビが取り上げている中で、ある番組が目に留まりました。

中村勘三郎という人には、2人の息子がいます。その2人が小学生の頃なのかなあ、勘三郎さんが楽屋で化粧をしているところを後ろで2人がじっと見ていたときの映像が流れました。「おや」と思って見ていると、次男坊がピースをしました。すると、それに気づいた勘三郎さんは、ものすごい怒った顔でビンタをしたのです。その子どもが画面から消えるようにとんでいってしまうほどのビンタでした。

「稽古中にピースするって、何考えてんだ!」

長男は、ビンタされた次男坊を横目に直立不動。勘三郎さんは2人に向かって、そう怒鳴った後、
「今日はもういい、帰んなさい!」と怒鳴りつけていました。もちろん殴られた次男坊は、大泣きしながら部屋から出ていきました。

そりゃ、世界を代表する歌舞伎の、日本の第一人者ですから誰よりも信念を持って歌舞伎の稽古に臨んでいたのでしょうから、それはそこまで怒るのもあたりまえですが、僕はそれを見てからキャッキャと遊ぶ自分の息子を見て、「自分はどんな父親になるのかなあ」と考え込んでいました。

伝統を守らなければならないから、中村屋の名跡を継がなくてはならないから、そんな運命だからなのでしょうけれども、しなければならないとは言え、それができることがすごいと思うのです。それくらい本気で叱れなければ中村屋は16代も続いていないのでしょうから。

改めて、「続く」ということのすごさ、素晴らしさを感じます。
昔からずっと守ってきた人達のおかげで、その人達が真剣だったおかげで・・・なんですね。

僕の家は別に名家でも何でもないですが、息子にどうしても教えなければならない大切なことがあるなら、殴ってでも教える覚悟で伝えなければならないかなと思います。

でも僕は・・・、とてもかわいそうで殴れそうにありません。(笑)

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